2025年– date –
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見える・動けるをつなぐ──視覚統合トレーニングの評価法と変化の見取り方
なぜ評価が必要か? 第6回では、「目・頭・体幹の分離と再統合」の実践方法を紹介しました。 ただ、トレーニングの効果を“実感”としてだけで終わらせず、 明確に変化を「観察・記録・判断」することが、介入の質を大きく高めます。 そこで今回は、視覚と動... -
“目だけじゃない”視覚トレーニング:フェルデンクライスメソッドレッスンより
はじめに:目を鍛えるとは、体の動きごと整えること 視覚トレーニングというと「目の運動」「眼球筋トレーニング」という印象がありますが、 実際には、目は頭・体幹・空間感覚と常に連動して動くセンサーです。 そこで今回は、フェルデンクライスメソッド... -
視覚神経を“鍛える”とは何をするのか?
視覚機能は鍛えられるのか? 前回までで、視覚には「見る力」以上の複雑な神経制御があることを書きました。 では、それを“どうトレーニングするか”? 「視覚神経を鍛える」というと抽象的ですが、実際は「目的に応じた神経経路を再学習・再連携させること... -
視覚は“見る”だけじゃない──パフォーマンスを支える4つの視覚系統と神経の役割
きっかけ:視力は良いのに、動作がズレる? 選手の中には「視力は問題ないのに、なんだかボールが見えていないような動き」をする人がいる。 捕球でグラブの中に当たらない スイングのタイミングが妙に遅れる パスの受け取りで動き出しがズレる こうした違... -
腓骨筋がパフォーマンスを左右する?
野球選手の繰り返す捻挫から考える足部安定性 はじめに〜選手の“足の硬さ”から見えたこと 先日、普段関わっている高校野球部の選手のコンディションチェックをしていた時のこと。ふと右足の外側(腓骨筋)に触れたとき、妙に張っているのが気になりました... -
投球に生きる“流れ”を掴む道具|インディアンクラブと抜重
はじめに ピッチングにおける「抜重」は、下半身や骨盤だけでなく、上半身・特に肩や腕の動きにも深く関係しています。 最近、私自身が実践・指導の中で非常に効果を感じているのが、「インディアンクラブ(Indian Club)」を使った上肢の抜重トレーニング... -
投球動作における抜重
はじめに 「抜重」という言葉を初めて耳にしたのは、20年以上前、介護技術の講習会に参加していた時のことでした。ドイツから来た講師の方が、実技中に何度も何かを強調して話していて、それを通訳の方が「抜重」と訳していました。正直そのときは、意味も... -
レッグレイズのやり方
「もっと腹筋鍛えないとダメですよね?」そう言った高校球児に、私はこう返しました。「いや、その力みを手放す練習をしてみようか。」 えっt! レッグレイズは“観察する動き”にもなる 一般的にレッグレイズは、腹筋や股関節を鍛えるエクササイズとして知... -
レッグレイズから見た “反り腰”の本質 ── 腰を守るための3つの視点
肩が痛いです」そう言った高校球児の体を見たとき、肩ではなく腰の緊張が真っ先に目に飛び込んできた。 始まりは「肩の痛み」だった ある日、指導している高校野球部の選手が、「最近肩が重くて、投げるとき少し痛い」と相談にきました。 肩まわりの筋肉や... -
なぜ「拳を緩く握る」のか?
感覚と動きの“対話”を取り戻す はじめに 「もっと力を抜いて」「リラックスして」と言われても、具体的にどうすればいいか分からない…そんな経験ありませんか? 実は、“拳を軽く握るだけ”で、身体全体が自然にゆるむという方法があります。今回は、リハビ...