レッグレイズのやり方

「もっと腹筋鍛えないとダメですよね?」
そう言った高校球児に、私はこう返しました。
「いや、その力みを手放す練習をしてみようか。」

えっt!

目次

レッグレイズは“観察する動き”にもなる

一般的にレッグレイズは、腹筋や股関節を鍛えるエクササイズとして知られています。
けれどInerciseの視点で見ると、それは**自分の身体に気づくための“動きの入り口”**になります。

今回紹介するのは、Inercise版レッグレイズ
これは「頑張らない・固めない・止めない」動きの中で、動作と感覚を再統合するアプローチです。

Inercise的レッグレイズとは?

✦ 目的:

  • 呼吸を止めず、力みすぎずに動く
  • 自分の中の“余分な力”や“反応”に気づく
  • 腹筋を鍛えるのではなく、整えることを目指す

やり方:シンプルに

  1. 仰向けで脚を伸ばし、リラックスして寝る
  2. 腰をマットから浮かせない(押しつけない)
  3. 呼吸は止めない(吸っても吐いてもOK)
  4. 両脚を小さな角度で、ゆっくり上げ下げ
  5. 腹筋を「固める」のではなく、「支えられてる感覚」を探す
  6. 脚を上げる動作をしなくてもいい。「上げようとする意図」だけでもOK

意識してほしいこと

観察ポイントなぜ大切?
腰が浮いていないか?腰が浮いたら、動きに過剰な力が入っているサイン
呼吸は止まっていないか?止まっていたら、今の負荷は少し重いかもしれない
腹部の状態は?緊張しすぎず、ほんのり膨らんでいるような感じが理想
首・腰・ももなど他の部位は?「力んでない場所」を探すだけでも、動きの質が変わる

よくある間違い

間違い(頑張りすぎる)声かけ例
脚を高く上げすぎて腰が反る「角度は小さくていい。呼吸が続く範囲でやってみて」
腹筋に力を込めすぎる支えているだけでいいよ。締めなくてOK
呼吸が止まる息を止めずに動こう。止まったら戻ってOK

この動きの“本当のゴール”は?

「ちゃんとできる」より、
「ちゃんと感じられる」ことの方が価値がある。

Inercise版レッグレイズの目的は、

  • 固めるでも
  • 鍛えるでもなく
  • つながること。

自分の身体の中にある反応やパターンに気づくことから整いが始まり
その結果として、フォームも安定し、痛みや違和感も変化していきます。

まとめ

このレッグレイズを続けていると、
選手たちが「今、腰が浮いたかも」「呼吸止めてました」と、
自分の身体に気づけるようになってきます。

この「気づく力」は、筋力よりも、技術よりも、
長くプレーを続けるために一番必要な力とも思っています

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次