トップは“作る”ものではなく、“現れる”もの

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トップは“作る”ものではなく、“現れる”もの

投球動作におけるトップは、確かにフォームの中で重要なポジションですが、
それは「ここに腕を持ってくれば正解」という決まった型ではありません。

トップとは、**正しいステップ、体幹の動き、腕の遅れ(タイミング)といった一連の連動の結果、
“自然にその位置に収まってくる”ものであり、
本来は
狙って作りにいくものではなく、動きの流れの中で生まれる“現象”**に近いものです。

この理解があるかどうかで、トップの練習の意味合いは大きく変わります。

型に合わせるのではなく、自分にとっての最適解を見つける

選手によって体格、可動域、感覚は異なります。
その中で、「この形が正しい」と一つの型に無理に当てはめるのではなく、
その選手自身の動作の流れの中で、自然とトップが安定する形を探っていくことが重要です。

それが結果的に、再現性があり、怪我のリスクが少なく、
パフォーマンスを引き出せる**“その選手にとっての最適解”**となります。

サポートのあり方

サポートする側にとって大切なのは、
選手を型にはめることではなく、その選手自身が「自分にとって一番良い形」を見つけられるように導くことです。

  • 動きの原理を伝える
  • 気づくためのヒントや観察ポイントを与える
  • 自分の体を感じ、理解するプロセスを促す

そうした働きかけが、選手を「考えられる投手」「自立した投手」に育てていくと私は考えています。

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